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ボクラのカケラ .21 "パネルクイズ アタック25"PC版。

ボクラのカケラ .21 "パネルクイズ アタック25"PC版。

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ウルトラクイズのPC版をリリースした後、日々、アタック25のゲーム化を考えていました。
そのために、アタック25の予選(関東大会)にも参加しました。
見事に筆記試験で落とされましたが。(苦笑)

この経験を活かし(笑)、応募はがきを出し、筆記試験、面接、本戦出場・・・と、一連の流れをゲームにしようと考えていました。

・・・が、1点、懸念点がありました。
「パネル取りの思考ルーチン」です。

プレイヤーは良しとして、対戦相手の3人はコンピュータになるわけです。
このコンピュータがパネルを取るとき、どこを取るかの思考ルーチンがノーアイディアだったのです。

当時のスタッフは優秀な人間が揃っていましたが、思考ルーチン作りに長けたメンバーはおらず、権利許諾いただけても、開発(思考ルーチンの)がネックになるなぁ~との心配がありました。
そもそも、当時在籍していた F社は、御存知のとおりゲームメーカーではなく、OSやアプリケーションを作っていた会社。
いきなりゲーム作れって言っても、得手/不得手はあるわけです。

そのうち、思考ルーチンは自分で作らなきゃ、ダメだなぁ~と考えるようになりました。
番組見て研究しました。
上手い取り方、下手な取り方を。(笑)

ある日の夕方、思考ロジックを思いついたんです。
ふっ・・・と。
浮かぶ時って、こんなもんですよね。

家に帰って、徹夜して作りました。
こういった徹夜は苦にならないんですよねぇ。
明日、スタッフに自慢しようと(笑)、寝ずに作りました。
パネル取りが上手い人バージョン、下手な人バージョン、間違っちゃうバージョン等、いろいろと。

もちろん、次の日、スタッフに自慢げに披露しましたよ。(笑)
思考ルーチンという懸念点がなくなったこともあり、直ちに権利許諾に走りました。

2問目正解して7番に入っちゃう人とか、角がとれるのに角に入らない人とか、いい感じでしょ?
自画自賛、お許しを。(笑)

権利許諾を得るの、大変でした。
はじめて大阪の朝日放送様にお伺いしたとき、がっくり肩を落として帰ったの覚えています。
実現への可能性 0%だと思いました。

まぁ~、諦めず、メゲずに相談して、結果的には許諾いただけたので、良かったのですが。
人間、諦めちゃだめですね。ホント。

制作にあたって、何度か番組収録に立ち合わせていただきました。
セットを写真撮影させていただいたり。
あ、児玉さんに、飴玉をいただきました。
出場者の方等に、児玉さん自ら配られる、知る人ぞ知る"飴玉"です。

問題は当時番組で出題を御担当されていた相馬宏美さんに新規に収録させていただきました。
1,600問、読み上げていただきました。ホント、感謝、感謝です。

At2

写真を用意すれば、自分の顔をゲーム中に表示できる・・・なんて、当時にしては画期的な企画もやりましたねぇ。
殆ど使われなかったと思うけど。(笑)

そうそう、アタック25は、Windows版とMacintosh版、別々のパッケージにしました。
他のPC版クイズゲームは、1枚で両方遊べるハイブリッド版でしたが、今作は、1枚のCD-ROMに入らないんじゃないか・・・って心配があったんです。
問題文読み上げの音声データが多いし。

音声データの容量が大きな理由ではありますが、試しにWindows版、Macintosh版と、別々のパッケージにして売上を見てみたかったってのが本音です。
当然、Windows版のほうが売れるだろうとは予測していましたが、どのくらいの比率か等、データが欲しかったので。
実際、最終的には、1枚のCD-ROMに両方を入れようと思えば、容量的に収録可能だったし。(笑)

基本的なデザインは変わりませんが、Windows版は"青"、Macintosh版は"赤"のパッケージです。
Macintosh版はWindows版に比べて、出荷数少ないので、今ではレアアイテムですね。(笑)

パッケージに、番組出場希望のはがきを同梱させていただきました。
使っていただけるかどうかは別にして、完全に"遊び心"で。
想像以上に、このはがきで出場希望された方、多かったみたいで、うれしく思いました。

この商品、私がF社在籍時に制作、販売したものですが、D社移籍後、"再会"しています。
D社は御存知のとおり、コンビニエンスストアでゲームソフトを販売する流通業を商いにしていましたが、PCソフトの流通も手がけていたことがあります。

中でも、過去のPCソフトを安価で再販したタイトルの売上が概ね好評で、商品選定会議にてアタック25が対象にあがりました。
PCソフトの流通は別の部署でやっていたのですが、話を聞き、F社の担当者を紹介しました。

ホント、変な感じでした。
自分が手掛けた作品と、こんな形で"再会"するとは・・・。

まぁ~、制作側としては、形はどうであれ、一人でも多くの人に遊んでもらえるのは喜ばしいことで、可能な限りのサポートはしました。
パッケージもコンビニ用に変わり、価格は 1,980円。
WindowsとMacintoshのハイブリッド版です。(笑)

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ちなみに、PC版と、PS版は、ほぼ同時に開発していました。
とはいえ、中身が全く同じなのはイヤだったので、それぞれに固有のモードや仕掛けを考えました。

PS版の話については、また別の機会に。

M.J.KOZOU



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コメント

あの「パネルのとり方」のルーチンには、かなりの秘密が隠されていたのですね……。

「間違っちゃう人」バージョンには、ずいぶんとお世話になってたみたいです。勝負どころの問題を正解されて「やられたか……」と覚悟を決めていたら、「そ、そこ?!」みたいな「明らかに間違っている」パネルのとり方をされ、そのあとこちらが悪手をとがめて一気に勝利へ、といったことを何度も経験しました。

また、いったんこちらの攻撃が緩んでしまったときに、「そこだけはとらないでくれ、頼む」的な位置にことごとくパネルをおいてきたのは、「とり方がうまい人」バージョンだったのでしょうか。「その1枚」があるがゆえに、こちらが攻めあぐねたり、「絶対にアタックチャンスの権利は譲れない」と何度思ったことか……。

「ただ正解しつづければいい」というわけではない醍醐味を、十分に味あわせていただきました。

投稿: QQral | 2008.02.07 18:39

意外に目立たないんですが、パネルの取り方には数パターン癖をロジック化しました。
おっしゃるとおり、たまにマヌケな取り方をしたり、ガンガン攻めてきたり・・・と、「いい味」出しているかと思います。(笑)

番組見ていても、"やっちゃった~"って取り方する人、たまにいますよねぇ。
これを再現したかったんです。

投稿: M.J.KOZOU | 2008.02.08 10:42

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