« ボクラのカケラ .96 「実現しなかった企画」(その12)。 | トップページ | THE TIME .21 "INTEGRA"。 »

ボクラのカケラ .97 「実現しなかった企画」(その13)。

ボクラのカケラ .97 「実現しなかった企画」(その13)。

昨日に続いて、D社移籍時に引き継いだタイトルの話。

◎釣り(仮)

昨日の"テニス"同様、コンビニでの販売を視野に入れたゲームで、開発半ば・・・という段階で引き継ぎました。

正直なところ、引き継いだ時点で途中バージョンを見たのですが、「この調子でいいの?」って感じでした。
見た目、つまり、グラフィック的な部分でクオリティが低いなぁ~と感じたわけです。

完成に向け、進めていくにあたり、このグラフィック的クオリティで妥協できないと思い、前任者の方がどんなジャッジを出していたかはわかりませんが、抜本的な変更を開発会社に依頼しました。

さぁ~、大変。

どう変えれば納得できるんだ?、この路線で行くことは決まっていた、追加で開発費をくれ・・・等、抗議の嵐。

急ぎ、方針を決めましょう・・・ってことになり、開発会社がある大阪に行きました。

会議室に入ると、テーブルの上にテープレコーダー。

会議は予想通り、先方は喧嘩腰。
まぁ~、テープレコーダーが用意されていた時点で予想はしていましたが。(苦笑)

3時間?、4時間?、いや、5~6時間ぐらい会議したんじゃないかなぁ。
終始、建設的、前向きな会議にはならず、これ以上のクオリティアップはもちろん、製品としてFIXしないなぁ~と、諦め気分で大阪を後にしました。

予想以上の長時間会議のため、既に新幹線もなく、飲食店も締まっており、つまらないあやしい喫茶店みたいなところで、高くて不味いナポリタンを食べ(苦笑)、夜行列車で帰ってきました。

次の日、別のタイトルに関する社長へのプレゼンが午前中にあったので、かなり慌ただしかったのを記憶しています。

・・・で、"釣り"。
案の定、クオリティが合格点に達する兆しがなかったので、開発中止にしました。
もちろん、なんとかしたかったですよ。

しかしながら、開発側が非協力的で、喧嘩腰。
こんな状態で良いゲームができるわけがありません。

社長も、当初から、引き継ぎ案件だし、作りたくなければ中止にして良い・・・とのお考えだったこともあり、社内的にもすんなりと中止を承諾。
それまでにかかった費用は捨てることになるわけですが、業績好調だった会社としては、微々たる金額(?)と判断された模様。

D社に移籍し、引き継いだ2タイトルは、いずれも開発中止となり、前途多難な出足となりました。(苦笑)

逆に、この経験があって、以降のタイトル開発には、何事も慎重に取り組むようになった気がします。
良い経験でした。
ホント。

M.J.KOZOU



|

« ボクラのカケラ .96 「実現しなかった企画」(その12)。 | トップページ | THE TIME .21 "INTEGRA"。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/527206/22329711

この記事へのトラックバック一覧です: ボクラのカケラ .97 「実現しなかった企画」(その13)。:

« ボクラのカケラ .96 「実現しなかった企画」(その12)。 | トップページ | THE TIME .21 "INTEGRA"。 »